文部科学省の令和5年の発表によると、不登校児童生徒数は11年連続で増加し約34万6千人になりました。この数字は過去最大人数となりその中でも学校以外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていない児童生徒数が約13万4千人、うち90日以上欠席している児童生徒数が約6万7千人といずれも過去最多となりました。学年による割合の差はありますが、無気力・不安、いじめを除く学校での人間関係の問題、親子の関わり方などといった要因が、不登校の原因として多いという結果になりました。(令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)
学校
いじめや友人関係の悪化、授業についていけない、勉強が分からないといった要因も、不登校の原因として増えています。
家庭
家庭内の不和によって、子どもの居場所がなくなり、外泊や夜遊びなどといった非行に走り、それが不登校の原因になってしまいます。
子どもの心と身体
子どもの病気、体質(低血圧など)、発達障害などの心身問題が不登校の原因になっている場合もあります。
不登校とゲーム依存について
不登校とゲーム依存には大きな関係がありますがその中でもゲーム依存は子どもに大きな影響があると考えます
1つ目・中毒性
ゲームは今やオンラインで24時間遊ぶことができます。共通の話題を24時間楽しめることは不登校の子どもには気軽に始められることもあり中毒性の高いものとされます。他にも目標を達成できること(プレイ中におけるミッション達成)なども中毒性の高い原因の一つだと考えます。
2つ目・時間の問題
ゲームは時を忘れてプレイしてしまうことが多いです。不登校の子どもは朝から晩まで時間を持て余しています。その持て余している時間にゲームを始めると1つ目に挙げたような中毒性になり時間を忘れてゲームをプレイしてしまうと考えます。
3つ目・孤独との起因
現実の人間関係で満たされていないこともゲームの依存につながると考えます。
ゲームやネットの世界にのめりこんでしまうと、完全に外との接点が無くなってしまい、友人さらには家族との関係性も気薄になってしまいます。
不登校になってゲーム依存に陥ってしまうのはよく耳にします。ゲーム依存は無理やり取り上げたり禁止にしても、効果はあまり見られないのが現実です。お子さんがゲーム以外に取り組めることを見つけることが必要です。「子どもたちが目を輝かせて学ぶ姿」を目指して取り組んでいきます。